旭川から弟子屈町美留和に移り住んだ久郷夫婦とゴールデンレトリーバーのマッシュ。2009年5月に二人と一頭で、きらの宿すばるをスタートさせました。
宿を開設してから直ぐにお客様がいらっしゃるという事はなく、夫婦二人して「三年経ってダメだったら、その時はさっぱり宿業を諦めようね」と約束していました。二年経っても芳しくない日が続く毎日で、「いよいよ後一年で終わりだね・・」とよく顔を見合わせたものでした。
しかし、当時はまだハシリであったかもしれない予約サイトに登録すると、ポツポツと予約が入るようになり、お越しいただく一人一人のお客様を大事にお迎えすることに全ての気持を注いできた甲斐もあって、リピートしてくださるお客様も増えてきて、何とか三年をこえて続き、今に至ってます。
看板犬のマッシュも頑張りました。某民放テレビの朝の番組の「きょうのワンコ」というコーナーに出演すると、マッシュ目当てにいらっしゃる愛犬家のゲストさんも増えていきました。2017年7月に虹の橋を渡った彼は、今は星となって私たちの事を応援してくれていると思います。
15年間、無我夢中で頑張ってきた私たちだけども、本当に大勢の人に助けられて支えてもらって此処までやって来れました。立ち上げの時からホームページを作成管理してくださった人がいたり、PR動画を作ろうと同級生が駆けつけてくれたり、宿主がスキーや自転車のイベントをやろうと思い立った時に気持ちよく手助けしてしてくださった方々、大雪に見舞われた時からずっと除雪にタイヤショベルを出してくれたり・・
恩を受けた方を思い出すと、枚挙にいとまがありません。
近くの方から遠くの方まで、本当にありがとうございました。
なんか・・こう振り返って書いたものをお読みになられると、これですばるを辞めてしまうのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね苦笑。
いいえ、まだ辞めません!宿主夫婦も多少体のあちこちが痛むこともありますが、もう少し頑張らせてください。
宿を続けることで、誰か彼かの幸せに繋がると感じるようになった時、はじめて宿業が私たちの生業となる気がいたします。
いつまでやれるかは分かりませんが、その日まで一日一日を大事にして、頑張っていこうと思っています。
これからも『きらの宿すばる』をどうぞよろしくお願いいたします。