2026年の誕生日

本日、またひとつ歳を重ねました。

「寄る年には勝てず・・」と時々思いつつも、
自分のできる範囲でボチボチ奮闘してきたつもりです。

こうして自分がこの世に生を受け、またひとつ歳を重ねられたこと。
まずは、産んでくれた母に感謝!

その母も、今年の8月末に逝ってしまいました。
逝く前日が94歳の誕生日。
病室で家族みんなにお祝いをしてもらい、その翌日に旅立つとは・・
なんとも潔い、母らしい最期でした。

葬儀の際に贈られた花々は、とうに枯れてしまったのですが、
不思議なことに、菊の花が一輪だけ、
2か月以上経った今も枯れずに残っています。

切り花だというのに・・

その一輪を眺めていると、

「命が尽き果てるまで、精一杯、生きよ」

そんなふうに、空の上から言われた気がした。

母の大往生

8月25日、母は94歳の誕生日を迎えました。

7月中旬から町内の病院に入院していた母。

母は日本酒が大好物で、元気な頃は父と二人、毎日欠かさず晩酌をしていました。

入院してからも、ずっと「呑みたい」と訴えていた母。
今はノンアルコールの日本酒もあるのですね。

94歳の誕生日の日。
病室に父、妻、横浜から駆けつけた妹、そして私が集まり、みんなで母の誕生日を祝いました。

今になって思えば、母もこの日を迎えるまで、本当によく頑張ったのだと思います。

その翌日、26日の夜。
「呼吸が早くなっています」と病院から電話があり、急いで駆けつけました。

けれど、私たちが着いた時には、母はすでに旅立ったあとでした。

その顔には、苦しんだ様子など微塵もなく、
穏やかで、うっすらと笑っているようにも見えました。

94歳の誕生日を家族みんなで祝った、その翌日の旅立ち。

父と毎晩お酒を酌み交わしながら、長い人生を歩んできた母。

大往生だったと思います。

母さん、94年間、本当にお疲れさまでした。

【一枚の写真が、北海道からメルボルンへ】

ある朝、お客様が宿の窓に目を向けると、一匹の美しいオオミズアオがぴったりと張り付いていました。

「まるで『中に入りたい』と言っているようでした。」

そう感じられたお客様は、その姿を写真に収められたそうです。

理由は、小学4年生のお孫さんに「この虫の名前を調べてもらおう」と思ったから。

ところが、その写真をオーストラリア・メルボルンに住むお孫さんへ送ったところ、今年メルボルン大学で生物学を学び始めたお孫さんが、ひと目見るなり、

「Lunar Mothだあ!」

と答えたそうです。

一方で、日本では図鑑を片手に、何でも自分で調べるのが大好きな小学4年生の双子のお孫さんたちが、その写真を見てどんな答えを導き出してくれるのか──。

そんな様子を想像すると、こちらまで温かい気持ちになります。

宿の周りでは、何気ない自然との出会いが、時には家族の会話を生み、世代を越え、そして海を越えていきます。

オオミズアオも、そんな素敵な役目を果たしてくれた一匹だったのかもしれません。
きっと、あの日は窓の外から「こんにちは」と声を掛けに来てくれたのでしょうね。

【99歳のご宿泊者】

これまで多くのお客様をお迎えしてきた「きらの宿すばる」ですが、このたび宿の最高齢記録が更新されました。
なんと、99歳のお客様です。

道内にお住まいのFご夫妻とご一緒にお越しくださったのは、奥様のお母様。
昨年まで石川県でお一人暮らしをされていましたが、ご高齢となったこともあり北海道へ。現在は娘さんご夫妻と同居され、デイサービスにも通われているそうです。

滞在中、お母様は娘さんと一緒に温泉へ。
「こんな温泉に入れるなんて」
そうおっしゃりながら、とても喜んでくださった姿が印象的でした。

実は宿主の両親も、96歳と94歳。
10年ほど前に旭川から呼び寄せ、現在は同居しています。
「今日は99歳のお客様が来ているんだよ」
そう伝えると、最近少し元気のなかった両親も驚きながら笑顔を見せてくれました。
この日は母の足の調子があまり良くなかったため、父だけがお客様と一緒に写真に参加。
そして最後は皆で集まり、記念撮影をしました。

99歳と96歳。
年齢を重ねても、こうして旅を楽しみ、人と出会い、笑顔を交わせる。
その姿に、私たちの方が元気をいただいたような気がします。

お別れの際には、
「来年は100歳のお祝いを、またここでしましょうね」
そんな約束も。
来年、この場所で再び皆さんの笑顔に会えることを、今から楽しみにしています。

【初夏の味覚を求めて、尾岱沼へ】

今週、尾岱沼で北海シマエビ漁が始まりました。

この時期になると、どうしても食べたくなる北海道の旬の味覚。
買い出しを兼ねて、愛車でひとっ走りしてきました。

弟子屈から野付半島へ向かう道は、どこまでも続く牧草地と広い空。
ライダーにとっては、それだけでも十分に走る価値のあるルートです。

尾岱沼に着くと、お目当ての北海シマエビがずらり。
帆を使った伝統の「打瀬舟漁」で獲られる北海シマエビは、北海道を代表する初夏の味覚として知られています。

真っ赤に茹で上げられたシマエビを一口。

濃厚な甘みと旨み。
思わず無言になってしまう美味しさです。

「食べたいものがあるから走る」

そんな理由でバイクを走らせるのも、ツーリングの醍醐味かもしれません。

季節は今だけ。
北海道の短い夏が、またひとつ始まりました。🦐🏍️

「雨上がりの朝、eMTBと走る弟子屈の聖地ライド」

ご近所のご主人が新しくeMTBを購入されたとのことで、お誘いしてサイクリング。
奥様には宿のマウンテンバイクをレンタルしていただき、3人で出発しました。

空は雲に覆われていましたが、空気はひんやり爽やか。
森にはエゾハルゼミの大合唱が響き渡ります。(少し賑やかすぎるくらい?笑)

向かった先は、宿主お気に入りの裏庭の聖地。

気持ちよく走り始めたものの、坂道になるとeMTBの威力は絶大。
苦しい上り坂も、ご主人の表情はこれぞとない笑顔♪
平地では何とかペースを合わせて走れていたのですが、後で聞けば、なんとアシストをオフにしていたとのこと!

必要に応じてアシストを使い分けられるのも、eBikeならではの楽しさですね。

硫黄山のバックヤードでは、イソツツジの白い花がちょうど満開。
その景色を眺めながら、奥様お手製の「バナナとおからのクッキー」でティータイム。
自然の中でいただく手作りのお菓子は格別でした。ごちそうさまでした♪

キンムトーでは、鮮やかな新緑が静かな水面に映り込み、まるで別世界。
何度訪れても、この場所には特別な空気が流れているように感じます。

帰り道には、長い登り坂でeMTBを試乗させていただく機会も。

モードはEco、Normal、Highの3段階。
Highでは驚くほど力強く進み、Normalでも登り坂がまったく苦になりません。
これはもう……自転車好きには危険な乗り物です(笑)。

走り始めは雲に覆われていた空も、時間が経つにつれて青空が広がり、
オプタテシケ山を望む牧草地に着く頃には見事な快晴。

北海道らしい景色の中で、気持ちの良いライドを満喫することができました。

ご一緒いただき、ありがとうございました!

懐かしい人との再会

春の連休の終わりに、懐かしいお客様が訪ねてきてくれた。

まだ私がこの弟子屈で宿を始める前、旭川で暮らしていた頃からお世話になっている、燃料店を営むKさんご夫婦である。

当時は、灯油の配送をお願いしていたご縁だけではない。
父とともに携わっていた司法書士の仕事でも、たくさんのご依頼をいただいた。
人生のひと時を、長く共有してきた方だ。

私の父は今年九十五歳。
ここ数年、認知症の進行もあり、二年前には運転免許証を返納した。

一方でKさんは、現在九十三歳。
この連休、旭川からご自身でハンドルを握り、奥様を乗せて、はるばる弟子屈までやって来てくださった。

途中、宿の近くで少し道に迷われたそうだ。
それでも、人に道を尋ねながら、一つ一つ辿り着いてくださったという。

その話を聞きながら、胸の奥が熱くなった。

年齢を重ねるということは、できなくなることが増えていくことでもある。
それでもなお、「顔を見に行こう」と思ってくださる人がいる。

遠く離れた故郷に、今も変わらず応援してくれる人がいる。

そのありがたさに、思わず涙が込み上げた。

宿という仕事を続けていると、時々こうして、人生の長い時間が再び交差する瞬間がある。

ただ泊まるだけではない。
人と人との記憶が、静かにつながり直す場所。

今年のGWは、そんなことをしみじみ感じる時間となった。

クロスカントリースキーヤー

冬になると、遠くオーストラリアから、一人のリピーターがやってきます。
2023年から数えて、今年で4年連続。しかも彼は、自分のクロスカントリースキーを飛行機に積んで持参します。

彼が最初にこの地を訪れたのは、今から8年前。
そのときは、すでに亡くなられた奥様との思い出の旅の途中でした。数ある場所のひとつとして、美留和に立ち寄ったのが始まりです。

けれども不思議なもので、年月を重ねるうちに、この場所は「通過点」ではなくなりました。
今では、「ここでクロスカントリースキーをすること」そのものが、旅の目的だと言ってくれます。

今年の冬は、ほかのゲストも含めて4人で、美留和の森を滑走しました。
静かな森の中を、雪を踏みしめる音だけを感じながら進む時間は、どこか特別です。

彼は滞在するたびに、他のゲストにクロスカントリースキーの魅力を語ります。
そして必ずこう言うのです。
「来年、一緒にやらないか?」

今年も、その話に興味を持った方が何人もいらっしゃいました。
もしかすると近い将来、「すばるクロスカントリースキー倶楽部」が本当にできてしまうかもしれません。

クロスカントリースキーは、ノルディック発祥のスキーです。
ノルウェーの話を聞いたことがあります。隣の家まで数キロ離れているような村では、このスキーが日常の移動手段として活躍しているそうです。

中には、ひと冬で300kmも滑るお婆さんがいる、という話もあるくらいです。

一見すると大変そうに思えますが、実際はその逆です。
スノーシューは一歩一歩に負荷がかかりますが、クロスカントリースキーはコツをつかめば、驚くほど省エネルギーで長距離を移動できます。

私自身も、近くの小学校で4年ほどこのスキーを教えていたことがあります。
道東には、ゲレンデスキーのような高い山は多くありませんが、その代わりに、こうしたスキーを楽しめるフィールドは無数に広がっています。

この道具があれば、冬でもゆっくりと自然の中を歩いていくことができる。
それは単なるスポーツではなく、もっと穏やかな「冬の過ごし方」なのではないかと思うのです。

いつかこの地で、クロスカントリースキーが特別なものではなく、当たり前の冬の文化として根づいていく。
そんな風景を、少しだけ思い描きながら——今日もまた、森に一本のシュプールが刻まれていきます。

サイクリングで摩周湖はいかが?

朝から暑くもない爽やかな青空が広がっていた。
これはもう走るしかない!
そうです、最近鈍りがちな身体に喝を入れるには絶好日☀️

宿から長閑な農道を走ると、まもなく牛が放牧されている牧場です。

摩周湖の外輪山にまっすぐ続く道は、爽やかなそよ風に包まれています


という事で、電動アシストではありますが、摩周湖をサイクリングしてきた宿主です🚲

体力のある方は、途中、寄り道して、森の中の道を通って帰ることも出来ます♪

宿にはレンタルバイクがあります

宿主がオススメのコースをサイクリングを楽しめることが出来ますし、

宿主がひまな時は、一緒にご案内することも可能です♪

北海道にお住まいの皆さまへ、嬉しいお知らせです。

現在、北海道にお住まいの方を対象に「どうみんおでかけプレゼントキャンペーン」が実施されています。
詳しくは下記の公式サイトをご確認ください。
👉 https://doumin-odekake.pref.hokkaido.lg.jp/

当宿「きらの宿すばる」でも、本キャンペーンの対象となる「夕朝食付きスタンダードプラン」をご用意しております。

ご利用をご希望の道民の皆さまは、お電話またはメールにて「2食付きプラン」と明記のうえご予約ください。
チェックインの際には、ご住所を確認できる書類(運転免許証・健康保険証など)をご持参いただけますようお願い申し上げます。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。